アルメニアの甘いパン、またはペイストリー。伝統的には、西方教会の祝日である聖燭祭の饗宴で食べられますが、他の祝祭や、コーヒーブレイクやティータイムのお供にもなります。アルメニアの町や地域それぞれに違った種類のガタがあるほど、形やサイズが様々で、きれいに装飾されているものもあります。コリッツ(小麦粉とバターと砂糖で出来たフィリング)が入ったガタがとても人気があり、他にもナッツ類のフィリングが入った物もよく食べられています。また、フランスのガレット・デ・ロワの様に、ガタを焼く前に生地の中にコインを入れ、複数人で食べ分ける時に、自分のガタの中にコインを見つけた人は幸運に恵まれると言われています。
🔸材料(約20cmの丸型、3個分)🔸
生地
小麦粉 |
500g |
牛乳 |
220g |
はちみつ(または砂糖) |
80g(砂糖の場合は50g) |
7g |
|
塩 |
5g |
溶かしバター |
30g |
卵 |
1個 |
バニラエッセンス |
小さじ1 |
フィリング
溶かしバター |
60g |
砂糖 |
100g |
小麦粉 |
62g |
クルミ(好みで) |
40g |
塩 |
ひとつまみ |
バニラエッセンス |
小さじ1 |
仕上げ
卵 |
1個 |
牛乳 |
小さじ1 |
🔸作り方🔸
- 生地を作る。牛乳を60g測り器に入れ、40℃ほどに温める。そこへはちみつ(または砂糖)を大さじ1杯加え混ぜ、ドライイーストを加えて混ぜる。イーストを活性化させるため、そのまま5分から10分ほど、表面にプクプクと泡が出てくるまで置いておく。
- 大きめのボウルに、小麦粉、塩、残りのはちみつ(または砂糖)を入れ、よく混ぜる。真ん中に窪みを作り、そこへ先程活性化させておいたイーストと、溶いた卵、残りの牛乳を入れる。ボウルの中で1分間ほど、粉気がなくなるまで混ぜる。溶かしたバターと残りの牛乳を加えて混ぜたら、ボウルにラップをかけて、室温に10分置く。
- 台の上に出し、10〜15分ほど、生地が滑らかになるまで捏ねる。もし生地が固いようであれば、少しずつ牛乳(分量外)を足しながら捏ねる。生地の表面を張らせるようにして丸め、オイル(分量外)を薄く塗ったボウルに入れ、一度生地を入れたらボウルの中で引っくり返す。ボウルにラップをかけて、生地の大きさが2倍ほどになるまで、温かい場所に置いておく(約1時間が目安)。
- フィリングを作る。ボウルに砂糖、小麦粉、塩を入れる。溶かしバターを少しずつ加え、粉類と混ざったら、バニラエッセンスも加えて混ぜる。そのまま室温に置いておく。
- 一次発酵が終わった生地をガス抜きし、小麦粉(分量外)を軽く振った台にのせ、軽く捏ねる。生地を4等分にし、そのうちの1つを18cmほどの平たい円形になるように成形する。フィリングの3分の1量を、円形に成形した生地の中心に乗せる。生地の縁をフィリングの方へ被せるようにして寄せ、フィリングを包む。生地でフィリングを包んだら、綿棒で21〜24cmほどの円形に伸ばす。伸ばし終えたら、クッキングシートを乗せた天板の上に乗せる。残りの2つの生地も、同様にして成形する。
- 余った4分の1量の生地を、35〜40cmほどの円形に薄く伸ばす。細長い棒状に切り、成形し終えたガタの生地の上に飾りの模様をラティス状に付ける。そのままラティス状にしても良いし、それぞれの棒状の細長い生地を捻りながらラティス状にしても良い。円形のガタからはみ出した部分は、ガタの生地の下へ入れ込む。ラップを被せて、生地が2倍ほどの大きさになるまで、温かいところで20〜30分置く。
- オーブンを190℃に予熱する。仕上げ用の卵液の材料を小さなボウルに入れて混ぜ、用意しておく。
- 二次発酵が終わったら、生地の表面に卵液を塗り、生地の全体にフォークで穴を開ける。予熱が終わったオーブンで30分、または表目がきつね色になるまで焼く。