アゼルバイジャンやイランの伝統的なパン。小麦を練った生地にパン種を入れ発酵させ、三角形か四角形に平たく成形されたものです。最も古いものでは11世紀の文献にサンギャクが言及されています。かつては軍兵の食糧だったようです。伝統的には、パン焼き釜の熱した岩床の上に生地を置いて焼き上げますが、現代では小石のような凹凸が設けられた鉄板を使用したりします。プレーンのものと、ケシの実や胡麻などをまぶしたものがあり、婚約の儀式の際に供される場合は、ハチミツと胡麻が振りかけられた大きなものが作られます。子羊肉の串焼きと共に食されますが、現代では朝食用のパンとして紅茶やチーズと一緒に食べられています。アゼルバイジャンでは、1920年代以後は消費量が減りましたが、イランでは昔と変わらず常に食べられ続けています。
🔸材料(約40cmのもの 4枚分)🔸
全粒粉 |
180g |
小麦粉 |
250g |
小さじ1/2 |
|
ぬるま湯 |
355g |
塩 |
小さじ2 |
ポピーシード(好みで) |
適量 |
胡麻(好みで) |
適量 |
🔸作り方🔸
- ボウルに全粒粉、小麦粉、イーストとぬるま湯を入れる。ゴムベラかフォークを使って、粉気が無くなるまで混ぜる。
- ボウルにラップを被せ、室温に1時間置く。
- 1時間後、生地に塩を加え、全体に塩が行き渡るようにボウルの中で少し捏ねる。
- 再度ボウルにラップを被せ、室温に30分置く。
- ボウルの中に生地を入れたまま、生地を下から上へ折り込んでいくようにし、ある程度生地が滑らかになるまで捏ねる。
- 再度ボウルにラップを被せ、室温に30分置く。
- 5️⃣と6️⃣の作業を繰り返す。
- 室温に30分置いた後、冷蔵庫に入れ一晩置く。
- 翌日、オーブンを260℃に予熱している間に、生地を台の上に出して4等分にし、生地を室温に戻す。予熱の際に、天板をオーブンの中に入れておく。
- 生地を薄く伸ばしていく。生地がくっつくのを防ぐため、作業台と両手を水で少し濡らす。
- 4等分にした生地の1つを取り、手を使って薄い楕円形、または三角形になるように伸ばしていく。
- 予熱が完了したら、オーブンの中で熱しておいた天板を取り出し、その上にクッキングシートを乗せる。その上に薄く伸ばした生地を乗せる。
- 好みでポピーシードや胡麻を振りかけ、オーブンで8分ほど焼く。
- 残りの生地も同様に成形し、焼き上げる。